パーティーダンスと競技ダンスの違い

パーティーダンスも競技ダンスも基本的にステップは同じです。ステップに関してあえて違いを言えば、パーティーダンスはいろいろな人と踊るので、ベーシックステップを中心に踊りますが(初めて踊る相手に難しいステップを要求すると嫌われます)、競技会の場合は、出場する前に何度も練習しているので、いろいろなステップを駆使できます。

しかし、それは本質的な違いではありません。本質的な違いは目的の違いにあります。パーティーダンスは、楽しむことが最も大切。競技ダンスは、勝つことが最も大切です。ですから、競技会の場合は気合を入れて臨まねばなりません。学生時代は、競技会(試合と言ってました)の前日は、「明日優勝したら、優勝者インタビューにはなんて答えようか」なんて考えているうちに、一睡もできずに、朝を迎えることもありました。結局、優勝者インタビューを受けることなんてなかったんですけどね。

学生時代は、母校の名誉をかけて戦うので、緊張感もひとしおです。今出ているアマチュアの競技会は、個人種目ですし、競技会は毎月のようにあるので、気分的にははるかに楽です。昨夜も十分睡眠をとり、会場入りの前は、鎌倉歩きで筋肉痛になった足をマッサージすることに専念していました。

自分の出番が近づくにつれ、気合を入れていきます。次が自分の出番という時は、心に言い聞かせます。「俺はこの中で一番上手い。俺のいい踊りを見せてやる!!」と。

でも、実際に踊りだすと思いもよらないことが起こります。先月の競技会では、パートナーが転びました。練習中に転んだことなんて一度もなかったのに。勝負師のパートナーは、いつも競技会になると力が入ります。今日は、踊りながら「力を抜いて!」と20回位言いました。

人のことは言えません。私もいろいろ失敗しました。ワルツを踊っている時、他のカップルをよけつつ踊っていたら、ホイスク、ウィーブ、ナチュラルターンを3回も続けてしまいました。パートナーはあきれていたことでしょう。PPからダブルロック、フォーラウェイリバース、スリップピボット、テレマーク、テレスピンをやる予定のところでは、PPからシャッセ、クイックオープンリバース。そして、その次はハイホバーをやろうとしたら、レフトホイスクになってしましました。レストホイスクの後は、なぜか体が自然にスタンディングスピンに動きました。このステップパートナーとはほとんど練習したことがないのに、うまくフォローしてくれました。

結果は、シニアⅣ(65歳以上と60歳以上のカップル)B級戦で、5位。そんなに自慢できる成績ではありませんが、一応賞状をもらえたのでよしとします。競技会の後のお酒は、達成感があるのでおいしいです。

齋藤

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